日本陸軍南部14年式ゴム引き製拳銃嚢 実物

日本陸軍ゴム引き布製の南部14年式拳銃用の拳銃嚢（ホルスター)です。 革の代わりに麻製キャンバスにゴムをコーティングした製品で、日本軍特有の品物と思われます。 物資欠乏品というより旧日本軍では早い時期から人工皮革という感覚で、ゴム製品が多用され弾薬盒や図嚢、ベルト類等、あらゆる製品を皮革の代用として製造されていた様です。 本品物も本体にはゴム引き布を使い、縁取りや尾錠には皮革が使用されております。 蓋止めの尾錠は革製で3本のゴム？を包縫いした後期型の仕様となります。 蓋部にⅡ　鈴木の記名があり 蓋裏部に　昭十？　 下に造兵廠の三丸　名　 の文字が僅かに読み取れます。 肩掛け用ベルトは革製ですがオリジナル品ではなさそうで、名を削った跡があります。 戦後80年近く経過した戦前の製品で、ゴム製品ですのでそれなりの劣化、硬化やスレ傷等は見られますが、比較的保存状態は良く資料的価値のある貴重な実物品です。 以上の説明をご理解頂きまして、本品物の価値を認めて頂ける方のご購入をお待ち致します。