英国制作 滝口和夫 黒うつわ｜黒器｜現代陶芸｜ピットファイア｜

現代陶芸家・滝口和夫が1992年にイギリス滞在中に制作した黒うつわです。 現地での実験的な焼成手法「ピットファイア（穴窯焼成）」によって生まれた、唯一無二の景色が魅力の一点。 釉薬を用いず、土と火、そして時間のみで描き出された黒の表情は、まるで抽象画のように静かに語りかけてきます。 手取りもやや軽やかで、造形は簡素ながら、内に秘めた力強さと精神性が滲み出ています。 黒器の持つ深い色味と自然な形状は、哲学的な問いかけを含んでおり、「器とは何か」「存在とは何か」といったテーマにもつながっています。 滝口和夫は、日本の陶芸界において「静けさと素材の対話」をテーマに制作を続けた陶芸家です。 黒器や窯変作品で知られ、民藝や現代工芸に強い影響を与えました。 ◎現代陶芸、民藝、黒器、抽象美術、焼締、侘び寂びのうつわに関心のある方におすすめです。 ■ 状態 目立つキズや欠けはなく、非常に良好です。 焼成時の景色として、自然なピンホール・鉄点・色ムラ等がありますが、すべて作家の意図によるものです。 写真をご確認のうえご理解ください。 口径　約16.5cm-17.5cm 高さ 7.5cm